生まれたころから現在まで通っている近所の床屋がある。
そこで定年をゆうに超えたおじさんとおばさんにいつも髪を切り髭をそってもらっていたのだが、おばさんが病気になられてしまって今がおじさん一人でやっている状態である。
昔からおじさんと相撲話に花を咲かせたこともあった。
この床屋もうちの父親が赤ちゃんのころから切ってもらっていたらしい。
それだけ長い歴史があるわけだ。
それに床屋は情報屋でもある。
特に近所のうわさ話にかけては右に出るものは存在しないであろう。
後を引き継ぐ人が見当たらないことを考えればもはや一代限りになってしまうのは悲しいところだが。