天使のいない12月
これまた古いゲームですいません。
実がリーフのゲームはこれが初めてでありまして、これ以外のリーフゲームはしたことがありません。
しかもリーフとしては異色らしいんでこのゲームがどうだからリーフはどうだということは言えません。
そもそもこれを始めようとしたきっかけは有名な鬱ゲーをやってみたいという単純な理由でしたし。
異色と呼ばれる理由はただ一つ。
純愛ものは
好きになる→恋人関係になる→その先へ
だが、こいつの場合はヒロインとまともに恋人関係にはならず主人公とヒロインたちは快楽として、あるいは心の支えとして性関係を求めていくというもの。
この特異性を特徴づけたのが主人公の存在でしょう。
重い付き合いを嫌い、ただひたすら性関係を求める。そして学校でタバコを吸ってみてちょっと悪びれてみたり、自分がさも偉い人のような思考回路等はまさしく中二病患者でしょうね。
中二病であるからこそ、自分が高校時代に抱いていたものと共感できるところはあるのではないでしょうか。
そしてもうひとつこのゲームの中心である透子というヒロインを描けたことが最大の魅力ではないでしょうか。
ださい丸眼鏡に目立たなくて頭も悪くとろい存在、いわゆるクラスで孤立した存在の典型であるキャラクターを美少女ゲームというジャンルでしかもメインとして描くことはほとんどないでしょう。
僕が心の中で抱いている”まさかこう想われているのでは”といったキャラクターが表に出たようなものでした。
ヒロインの一人でもあるんですが、そんなトロイ透子に世話を焼きたがる優秀な幼馴染しのぶといったキャラが出てきます。しかし、透子は一方的に世話をされることを望んでおらず、
少しでも頼られたい
こんなトロイ自分でも誰か頼ってくれる人が欲しい。どんな人間でもそう考えるのは当然なのです。
これがよいことなのか悪いことなのかは分りませんが、あるきっかけで主人公と関係を結んだあと、主人公は恋人関係にはならず透子の体だけを求めるようになります。
その主人公に対して透子は
頼ってもらえる存在
を見つけたことで好意を抱くようになります。散々主人公にバカとかトロイとか言われながらも必死に求め続ける透子。
本当に透子の心理を考えると泣けてきます。
というか今泣いてます。
頼られる存在でありたいと考えるのは誰でも一緒だということですね。
他のヒロインも魅力的なのですが、透子を中心に書きました。
登場人物のほとんどが黒髪系なのはいいですね。
他のアニメもそうするべきだw